川之江信用金庫 2021ディスククロージャー
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 盛夏の候、皆様には益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。 また、平素は、格別のご支援とご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 はじめに、新型コロナウイルス感染症により、影響を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、治療や感染拡大防止などにご尽力されている医療従事者、関係各機関の皆様に深く敬意を表し感謝申し上げます。 昨年度を振り返ってみますと、新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の多くの国々で、経済や社会活動に大きな混乱をもたらすことになりました。また、国内でも緊急事態宣言が発令されるなど、これまで当たり前と思われていた行動が大きく制約を受け、企業活動は滞り、特に宿泊、飲食サービス業を中心に売上が大きく減少するなど、深刻なダメージを被ることになりました。 また一方では、ウイズコロナ下における「新しい生活様式」が推奨されるようになり、オンラインを活用した取引が進むなど、あらゆる分野においてコロナ前と異なる動きが常態化しつつあります。 当然、金融機関でのお客様との取引手段にも変化が見られ、インターネットバンキングなどの非接触型の金融サービスが大幅に増加しております。 当金庫を取り巻く経営環境はと申しますと、地域の人口減少や中小企業者数の減少などの構造的問題に加え、コロナ禍の影響による地域経済の停滞、そして大規模な金融緩和政策による低金利環境の継続など、依然不透明で厳しい経営環境が続いております。 コロナ感染症の方は、ここにきてワクチン接種が加速するなど、先行きに明るい兆しは見られますが、地方の経済がコロナ以前の水準までに回復するには、まだまだ時間を要するものと思われます。 令和3年度は、コロナ禍で大きく影響を受けた取引先の皆さんへの資金繰り支援を最優先に、これまで以上に、取引先の皆様とのリレーションシップを強化して、地域のみなさんが抱える課題解決に金融・非金融の両面から支援していく所存でございます。そのほか、多様化する顧客ニーズの変化に合わせたサービスの検討や推進、デジタル化への対応、自然災害・感染症への危機対応、加えて、近年の金融犯罪の高度化に対してのマネー・ローンダリング対策やサイバーセキュリティ対応の強化など、取り組むべき課題は多岐に亘っております。 当金庫では、地域の皆様から、安心して頼れる金融機関として、また、“地域のために存在し、地域を守る”という確固たる信念のもと、さまざまな課題と真摯に向き合い、役職員全員の力で、この難局を乗り切っていく所存でございます。 引続き、当金庫へのご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。令和3年7月 ごあいさつ川之江信用金庫 理事長  日浦 博基3

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