川之江信用金庫 2024 ディスクロージャー
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3 盛夏の候、皆さまには益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。 平素は、川之江信用金庫に格別のご愛顧とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 当金庫第76期の事業概況および決算のご報告にあたり、ひと言ご挨拶申し上げます。 さて、昨年を振り返りますと、5月にコロナ感染症の位置づけが「5類」に引き下げられたことにより、行動制限が緩和され、コロナ禍から日常生活や経済活動が正常化へ向けて動き出し、国内経済は緩やかに回復してきました。 その一方で、新しい年が始まった元日の夕刻には能登半島で震度7の地震が発生し、お正月の高揚した気分が一変させられました。この地震では、社会インフラの復旧に時間を要するなど、被災地の経済や中小企業経営に大きな打撃をもたらすことになりました。 また、地域経済を見てみますと、中小企業の人手不足や経営者の高齢化などの構造的な問題が、より深刻化していることに加え、物価高などが企業活動に影響を及ぼしており、取引先企業を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続いております。 私たちの仕事の中での事業者支援の重要性は更に増しており、資金繰り支援はもちろんのこと経営改善支援、ビジネスモデルの再構築や販路拡大支援、事業承継支援などのソリューション営業を、地域のみなさんに寄り添って取り組んでいく必要があります。また、デジタル技術を活用した利便性の高いサービスの提供や業務の効率化への取組み、そしてSDGsや脱炭素社会への取組みを通じた持続可能な社会の実現に向けての適切な取引先への支援も、積極的に展開していかねばなりません。特に、脱炭素社会への取組みについては、四国中央市では、四国中央市カーボンニュートラル協議会が中心となり、地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業を進めており、当金庫も地元金融機関として支援企業の立場で、脱炭素経営の普及・浸透に努めていく所存であります。地元の事業者への本業支援、地域活性化については単発で終わることなく、いかに継続して効果をもたらすかが重要であります。 「山椒は小粒でピリリと辛い」ということわざがありますが、まさしく当金庫の目指す姿であり、規模は小さくても経営内容が良好で、しっかりした仕事ができ、お客様から信頼される信用金庫を目指さなければなりません。 川之江信用金庫は地域の隅々までしっかり根を下ろし、地域できらりと存在感を示せる金融機関を目指して参ります。 引続き、当金庫へのご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。令和6年7月ごあいさつ川之江信用金庫 理事長  日浦 博基

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