川之江信用金庫 2025 ディスクロージャー
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3 盛夏の候、皆さまには益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。 平素は、川之江信用金庫に格別のご愛顧とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 当金庫第77期の事業概況および決算のご報告にあたり、ご挨拶申し上げます。 さて、昨年を振り返りますと、経済面では、コロナ禍が過去の記憶となり、企業活動は正常化を果たしました。しかし、地方の経済、特に中小企業者を取り巻く環境は、急速に進む人口減少や少子高齢化などを背景に、経営者の高齢化や後継者難、慢性的な人手不足といった構造的な問題が顕在化しております。特に紙産業を主とする当地においては、ペーパーレス化が進む中、原材料価格やエネルギー価格が高騰し収益面が圧迫されるなど、厳しい経営環境となっています。 愛媛県ではこの4月、県内中小企業の成長支援に向けた共同宣言をまとめました。これは、県内中小企業の経営基盤の安定を図るため、県内支援機関のネットワークを強固なものにし、支援の手から漏れる企業を出さないとの決意を込めた共同宣言であります。地元の事業者への本業支援、地域活性化については、単発で終わることなく、いかに継続して効果をもたらすかが大事であり、当金庫では“地域を守る”という確固たる信念のもと、今年度におきましても、地域の皆さまに寄り添ったきめ細かい伴走支援に心掛けていく所存であります。 そのほか、デジタル技術を活用した利便性の高いサービスの提供や業務の効率化への取り組み、そしてSDGsや脱炭素社会への取組みを通じた、持続可能な社会の実現に向けての適切な取引先への支援も、積極的に展開していかねばなりません。特に、脱炭素社会への取組みについては、四国中央市では、四国中央市カーボンニュートラル協議会が中心となり、地域ぐるみの脱炭素経営支援体制構築モデル事業を進めており、当金庫も地元金融機関として支援企業の立場で、脱炭素経営の普及・浸透に取り組んでまいります。 皆さまには、何卒、今後とも一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、皆さまのご健勝とご繁栄をお祈り申し上げて挨拶とさせていただきます。 令和7年7月ごあいさつ川之江信用金庫 理事長  日浦 博基

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